大学で沸点を扱うとき、例えば、相境界での圧力変化を調べたりするとき注意しておかなければいけないことに、通常沸点と標準沸点の違いがあります。
それぞれの違いをおさえておきましょう
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標準沸点と通常沸点
いきなり結論から言うと、標準沸点は外圧が1barであるときの沸点です。
そして通常沸点は外圧が1atmのときの沸点です。
・標準沸点→外圧が1barのときの沸点
・通常沸点→外圧が1atmのときの沸点
・通常沸点→外圧が1atmのときの沸点
1bar= 1.0×105 Paです。
また、1atm=1.01325×105 Paです。
つまりおおよそ1.00bar=0.987atmとなり、1barよりも1atmの方が小さいです。
外圧が小さい方が沸騰はしやすいため、結論として次のことが言えます。
・標準沸点は通常沸点よりも低い。
しかし、これはとくに覚える必要も意識する必要もありません。
とはいえ、正しく用語を使わないと通常よりも低い値や高い値がでたり、計算で間違った値を使うことになりかねません。
熱力学全体を学ぶうえで、このような似たような用語は整理しておきましょう。
まとめ
・標準沸点→外圧が1barのときの沸点
・通常沸点→外圧が1atmのときの沸点
・標準沸点は通常沸点よりも低い。
いかがだったでしょうか?今回は内容も少なく簡単に覚えられると思います。
標準状態の定義が1barであったことを考えると覚えるのもきっと簡単でしょう。
正しく用語を覚えて熱力学をマスターしましょう。