【高分子化合物】不溶性と不融性は違います!

こんにちは、今回は不溶性と不融性はちがいますというテーマです。

というのも高校生に塾で教えていて、よく勘違いしてるなって思う部分だからです。

おそらく大学生のかたの中にもまだよくわかっていない人もいるのではないでしょうか。

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不溶性と不融性

それでは結論からいきます

不溶性・・・溶媒への溶にくいこと。

不融性・・・高温でも液体に状態変化しにくいこと。

です。

まあ、溶解と融解という二つの言葉の違いを理解できていればなんてことはないのですが、口だけで説明されると混乱してしまいそうですね。

不溶性と不融性はなぜ間違えやすい?

じゃあ、高校生が化学でこれをなぜごちゃごちゃにするかというと、

これは完全に推測ですが、高分子化合物で習うときに一緒に登場するワードだからではないかと思います。

フェノール樹脂

尿素樹脂

メラミン樹脂

という高校で習う3つの熱硬化性の樹脂は、いずれも不溶性・不融性と書かれています。

これらが同時にでるうえに、音が非常に似ているために間違えるのではないでしょうか。

不溶性・不融性を持つ理由

これは余談ですが、網目状の高分子化合物は、不溶性・不融性が高くなると言われています。

そもそも高分子の化合物は基本的にはモノマーがたくさん繋がって直線状に長く伸びるものです。

そこに側鎖が多くなればなるほど、密度が高くなるために硬くなると言われています。

そして、さらに側鎖による分岐が増えて網目状の構造をとったものが網目型の高分子ですね。

ということで、硬く、熱によっても溶けにくくなるため、不溶性と不融性をもつのです。

高分子ではないですが、ダイヤモンドは網目型構造をとっているため、硬く強くなっていることを思い浮かべれば忘れることはないでしょう。

ダイヤモンドの融点は調べてみると3550℃付近なので、とても熱に強いことがわかりますね。

余談:ユリア樹脂

今回でてきた高分子化合物の尿素樹脂(ユリア樹脂)なんですけど、コンセントとかでよく使われるみたいです。

偶然、アマゾンで見つけた延長コードにも耐熱性に優れたユリア樹脂使用と書かれていました。

 

それで、気になったのですが、最近のアマゾンアレクサ認定取得のコンセントプラグも、このユリア樹脂が使われているのでしょうか。

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めっちゃお洒落で、何のために使うのかもよくわかりませんが原料がめちゃくちゃ気になります。

加工しやすいプラスチックが使われているような気はするのですが…

購入した方がいればぜひおしえてください。

 

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