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クープマンスの定理とは?
原子番号の大きな原子やその分子の場合、各準位からのイオン化エネルギーは、その準位のエネルギーの符号を逆にしたものに近似できるという考えをクープマンスの定理といいます。
これが成り立つのは、イオン化したとき(電子をぬいたとき)の電子間反発の減少によるエネルギーとハートリーフォック法近似でみた相関エネルギーが同程度で、互いに打ち消すからです。
しかし、ヘリウムの場合は、相関エネルギーの不安定化は起きません。(電子を取り除いた時、残る電子は1つであり、電子反発がないから。)