【量子化学】オービタル近似

スポンサーリンク

オービタル近似とは?

波動関数は、原子核を中心とし、そこからの距離rの関数によってΨ(r1),Ψ(r2)のように表します。多電子分子になると、波動関数は、r1,r2が複雑に絡み合いますが、これを簡単に表すために、
Ψ(r1,r2)=Ψ(r1)Ψ(r2)
のように積の形であらわすことが多いです。
このとき全体の波動関数は、それぞれの電子を総合した形になっていますが、
個々の電子がそれぞれ自分の軌道を占めると考えたほうが、イメージしやすいのではないでしょうか?
そこで、1s,2s軌道などそれぞれの軌道の波動関数を使って、全体の波動関数を記述する方法をオービタル近似と呼びます。
オービタル近似では、個々の電子がそれぞれの軌道を持ちますが、それらは水素原子型である必要はなく、違った関数を用いることができます。

まとめ


・多電子原子の波動関数は複雑に絡みあう。
・そのための近似法としてのオービタル近似では、個々の電子がそれぞれの軌道を持つと考えます。
・オービタル近似では、それぞれの軌道で特有の関数を持ち、総合の波動関数は、それらの積であらわすことで近似します。

スポンサーリンク

登録販売者を気軽に取得しましょう!

関連記事

登録販売者の資格が取りたいけど、何をすればいいの? 登録販売者の講座が受けられるオンライン講座はないの? そんな悩みをお持ちの方に登録販売者の資格を取得するのにお得なオンライン講座を紹介します。 結論から言うと、そんなあな[…]