【化学熱力学】熱と仕事って何が違うんや??

熱や仕事という概念は化学熱力学ではよく使われるものですが、抽象的であるために、勘違いをしやすい部分でもあります。

そういえば、高校の時、”内部エネルギーの変化はされた仕事ともらった熱の和です”なんて習った気がしますね。

でもそもそもその二つが何が違うのかよくわからなかったままでした。

今回は、化学熱力学の世界を理解するために、熱と仕事の違いをしっかり学んでおきましょう。

スポンサーリンク

熱運動

分子の乱雑な運動を熱運動といいます。

氷とか固体のままならビシッと分子が止まっているイメージなのに対して

水や水蒸気になるとだんだんバラバラになっていくイメージがありますよね。

つまり、温度が高くなると、分子の熱運動は激しくなります。

つまり、外界が系のエネルギーを高めるとき、分子を刺激して熱運動を高めていると考えることができます。

熱と仕事

このように分子論的にみたとき、熱と仕事の区別は、系ではなく外界の方できまります。

ピストンを押したり、電流を流したりするのは、秩序立った方向に原子を動かすため、これを仕事といいます。

一方外界との温度差を利用したエネルギー変化は、外界の熱運動という不規則な運動による変化であるために、熱によるエネルギー輸送になります。

Point

分子論的な熱と仕事の区別

・熱  … 外界における不規則な熱運動を利用して行うエネルギー輸送

・仕事 … 外界における組織的な運動によって行うエネルギー輸送

スポンサーリンク

登録販売者を気軽に取得しましょう!

関連記事

登録販売者の資格が取りたいけど、何をすればいいの? 登録販売者の講座が受けられるオンライン講座はないの? そんな悩みをお持ちの方に登録販売者の資格を取得するのにお得なオンライン講座を紹介します。 結論から言うと、そんなあな[…]