スポンサーリンク
溶媒の活量と化学ポテンシャルの式
溶媒の化学ポテンシャルは、次のように表されます。
これを溶媒と溶質のモル比率がどんな場合であってもかけるような一般的な式にすることを考えます。
というのも、特殊な場合では溶媒が純粋に近いとき、つまりラウールの法則に従うときにはであるので、
ともかけます。
そして、ラウールの法則に従わないときは、
と書けるのですが、これではやや面倒なので、
という風において考えます。
このを溶媒の活量と呼びます。
溶媒の活量
理想溶液の場合にはラウールの法則が成り立つので、先ほどの式から
理想溶液
となります。
ここで溶媒の活量を実在溶液と理想溶液のどちらにでも使えるように係数を定義します。
とすると、のとき、となります。
これで溶媒の化学ポテンシャルを一般化する準備ができました。
一番最初の式を思い出してください。
これを活量を用いて書き直すと、
これをさらに活量係数を用いて書き直すと、
対数の中の積を和に直すと、
これが一般化された化学ポテンシャルの式です。