化学系の大学院試験直前の対策として、大学院の試験に出題されうる例題を掲載しています。
どの例題も典型的な問題であり、さらに出題されている数値をごく簡単な値に調整しているため、計算に時間をかける必要は不要です。
その分、厳密な値ではないのに注意してください。
今回は物理化学、化学熱力学の中から最大の非膨張仕事というテーマを扱っていきます。
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最大の非膨張仕事
例題
300Kにおいて、等温・等圧下で1molのプロパンの燃焼反応で得られる最大の非膨張の仕事を求めよ。
ただし、この反応でのプロパンのエンタルピーの変化を-2220kJ/molとし、エントロピーの変化を-0.5kJ/molとする。
解答の方針
最大の非膨張仕事は、ギブズエネルギーの変化になります。
ギブズエネルギーの変化は、
で表せるので、これをもとに求めます。
解答